書物
登場人物は、二・二六事件の翌日に映画「人生劇場」を見に行く。 人生劇場は、現代日本では、すっかり忘れられた尾崎士郎の「小説」でもあり、それを原作とする映画が何度か作られた作品でもある。 現代日本人は「人生劇場」という小説が川端康成に激賞され…
大西巨人 講談社文芸文庫「五里霧」所収 「縹富士」はなだふじ これはといった言葉つかい 旧年極月きゅうねんごくげつ 去年の12月・・・の事をそう書いている。 この作者は、報道された、と書きがちのところを報道せられた、と書く。 担当をあてがわれたは…