立花隆批判「天皇と東大」

立花隆批判 「天皇と東大」を読む 16

立花隆批判 「天皇と東大」 16 以下立花隆の戦前観のおかしなところをピックアップしてみる。 ※すべて文春文庫版4巻 299ページに、東大法学部教授矢部貞治が、昭和13年8月25日の日記に「文部省側と東大総長が会見するらしいが、その中に箕田胸喜の…

立花隆批判 「天皇と東大」を読む 14

立花隆 「天皇と東大」文春文庫版 第4巻「大日本帝国の死と再生」は、基本的に戦争直前の東京大学経済学部の内部状況に光をあてて、どの学閥グループが戦争体制に迎合してどの学閥グループが戦争に反対し、学内の地位が低下したり、あるいは教授の地位を追…

立花隆批判 「天皇と東大」を読む 13

立花隆批判 「天皇と東大」を読む 第13の書 立花隆は労農派検挙人民戦線事件を共産主義の平和運動が弾圧されたものだと解釈している。 だが、これは実態は、ソ連が日本の労農派コミュニストを反ソ連向け戦争の抑止勢力として使った思惑が、もうひとつの日…

立花隆批判 「天皇と東大」を読む 12

立花隆批判 立花隆「天皇と東大」第12の書 ①日本共産党の日本民族悪逆非道プロパガンダと中国・朝鮮・アジアへの侵略規定と謝罪強要(戦後の非日本共産党系のコミュニストである社会党の源流の知識人も、ほぼ同じ見解を取る) ②司馬史観 日露戦争へのおご…

韓国の繁華街明洞ミョンドンが閑散状態になっている

www.chosunonline.com 朝鮮日報によると、韓国を訪れる中国人観光客が急激に減少している。世界消費者権利デー(3月15日)を翌日に控えた14日、ソウル市中区の繁華街・明洞は閑散。 消費者の権利を守って、韓国はパクリ製品を売るのは、やめたほうがいいのじ…

立花隆批判 「天皇と東大」を読む 11

立花隆 天皇と東大 立花隆批判 第11の書 平泉澄きよしの言う「敵は英米」と「皇国」の合体した主張は、日本の①共産党転向組、②非日本共産党のマルクス主義者、③日本権力中枢に食い込んだマルクス主義者たちにとって非常に都合のよい主張だったことは間違い…

立花隆批判 「天皇と東大」を読む 10

立花隆「天皇と東大」 立花隆批判 第10の書 立花隆著「天皇と東大」文春文庫版3巻 72ページには、日本人の歴史意識を混乱させるばかげた大嘘説明が書かれている。 昭和15年ころの日本は、 「天皇制が単に一つの政治的社会制度として機能していた時代…

立花隆批判 「天皇と東大」を読む 9

立花隆著 天皇と東大 批判 第9の書 英国の空軍大戦略、いわゆるバトルオブブリテンにより、ドイツ軍の英国上陸は阻止された。 日本の左翼は国家総動員体制が日本のファシズムの結果であるように言うが、英国とて同じで、国民が一丸となって、祖国防衛にたち…

立花隆批判 「天皇と東大を」を読む 8

立花隆 「天皇と東大」を読む 第8の書 立花隆は「天皇と東大」文春文庫版 第三巻特攻と玉砕の第50章を「特攻と玉砕 平泉澄きよしの戦争責任」とする。 この立花隆の見方は、平泉澄きよしの真の姿を、国民、とりわけ日本の新しい世代の青年に見誤らせるも…

立花隆 「天皇と東大」を読む 第7の書 風見章という男

立花隆 「天皇と東大」を読む 第7の書 風見章という男 立花隆 著「天皇と東大」記載の事実によると、第一次近衛内閣の書記官長(官房長官格)の戦後に書いた回想録「近衛内閣」は次のように書く。 「政友会の中島知久平鉄道相と、民政党の永井柳太郎逓信相…

立花隆批判 「天皇と東大を」を読む 6

平泉澄きよしは、226事件に北一輝とともに平泉澄きよしも関与していたのではないか、あるいは、平泉澄きよしの陸海軍将校に対する講義がクーデター決行の心情を形成する動因になったのではないか、という疑義が広まった事について、こうとぼけた態度で発…

立花隆批判 「天皇と東大を」を読む 5

きわめて広範な資料にあたるという点で優れている立花隆氏ではあるが、平泉澄きよしについては、平泉が「フランス革命の研究」を昭和5年1930年某月から1931年7月まで、フランス、ドイツに滞在して行って、帰国してから、全国の高校、専門学校で「…

立花隆批判 「天皇と東大を」を読む 4

満洲事変では妥当と言っていい解釈を示した東大経済学部の非マルクス主義系経済学者のグループは、陸軍内部で反英米派と反ソ連派の対立がはじまり、近衛文麿、風見章、昭和研究会らのコミュニスト政治家、知識人と同方向を指向した事もあって、反ソ連派は少…

立花隆「天皇と東大」を読む 立花批判 3

立花隆 「天皇と東大」 3 矢内原が東大辞職に追い込まれた1937年の東大経済学部には、大きくわけて三つのグループが存在した(矢内原の場合はグループではなく、非常に特異で目立った存在)。 まず矢内原忠雄というのは、言っている事は「日本は独占資…

立花隆「天皇と東大」を読む 2

盧溝橋事件が起こるとすぐ、尾崎秀実、笠信太郎らが牛耳る朝日新聞は、盛んに、「シナ一片の反省もなく」「不遜!南京の回答」「今ぞ「断」の秋(とき)!」と「!」を連発して、新聞、論檀紙を読むほどの半知識人の情念を反中国国民党に向けた憎悪に駆り立…

立花隆「天皇と東大」を読む 1

立花隆「天皇と東大」 昭和20年1945年 8月14日停戦。 8月15日、ポツダム宣言受諾停戦命令 8月22日 ソ連潜水艦が、樺太からの婦女子を乗せた日本の非武装引き揚げ船三隻を魚雷攻撃して、5千人のうち、1千6百人が死亡した。 続いて8月27…