ホーン川島瑤子「フェミニズム理論の現在」

近代的人間像を創出し、近代精神を確立した哲学者とされているデカルトは、 「理性こそが、人間を動物と区別し、人間たらしめる唯一のものであること」「理性は、真実と虚偽とを見分けて正しく判断する力であり、人々すべて生まれながら平等である」と述べた(1637/1967,pp.12-3)。しかしながら、人はみな理性的判断をし、合理的に行動する能力を持っているとした近代の人間主義、理性主義、個人主義は、実は、このような「人」は男であり、女はより肉体的存在と見てその精神的能力を疑問視し、したがって、女には男と同じ権利と自由を認めなかった。

ホーン川島瑤子「フェミニズム理論の現在」

 

ホーン川島瑤子は、デカルトの人間は、理性を持つ点で、皆平等」という考えに「女」は含まれていなかった、というが、真実は、女か男かの問題以前に、ある特定の女よりも、バカな、「合理的に行動する能力において劣る人間もいれば、優れた人間もいるだけのことで、そもそも、男が、全員女に優越してもいなければ、男間でも、平等ではない。