不戦の誓いと日本の将来

 西部邁小林よしのりは、アメリカのイラク戦争は侵略だというが、アメリカの議会がイラク戦争を承認した心理は、是が非でも、自国国民の安穏とした暮らしを守るという強い決意だろう。「侵略に加担しない」事に価値を見出すのではなく、国防不充実の不作為を顧みて、「国防充実に乗り出すこと」に価値を見出すべきだ。  戦車を増配備。原子力空母開発、原子力潜水艦など新規国防増強こそ目標とすべきで、アメリカは侵略するが、日本は侵略国家ではないぞ、などと威張っている場合ではない。   日本の政治家には、自国国民の安穏とした生活を維持するためには、「不戦の誓い」などと言っていられないという強い決意がない。