韓国は左派政権で赤化するか。

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西岡力東京基督教大学教授、韓国・北朝鮮研究専門家は、次のように言っている。

 「韓国が急速におかしくなった理由」について、西岡氏は「韓国マスコミの保守系をはじめ、全テレビ、新聞が、左翼の主催者発表を鵜呑みにして、誇大なデモ人数を掲載。これに引きずられて、与党も中立的な国民もそろって動揺して、朴槿恵批判に同調。一種、全体主義的状況に陥っているという。

 

 だが、これは韓国の宿痾である、「情報の誇張」「誇張された情報をマスコミが検証しないで報道する」「マスコミが報じた誇張とウソの報道に国民が同調して信じ込む」という点では、数十年来、続く韓国の政治状況の画定したスタイルである。

 急速にはじまったなんてことはない。

 これは憲法裁判所も、弾劾を発議した議会にも言えることで、彼らは一切、論議を尽くすことなく、単純に、朴槿恵は大統領にふさわしくない「と、思う」という点での多数決で押し切っている。証拠の吟味もなにもない。アホである。

 

「 憲法裁判所が左派の圧力に屈しないで、法と証拠に基づいて決定できる。そうなれば弾劾棄却も十分あり得る。」と、西岡氏は憲法裁判所の決定の前に語ったが、まさに、韓国の憲法裁判所は、法と証拠をろくに検討しなかったのである。

 

 西岡氏は、北の望む「連邦制による統一」に向かう懸念を語るが、これは違う。

 北朝鮮のトップの本音は、永遠の二国併存であって、これは、金正日以来の考えである。

 なぜなら、金正日は、事ここにいたって、韓国との経済格差がこれだけ開いた以上、連邦制にして、交流を拡大した時、必ず韓国側に長期的に有利になると自覚したはずだ。金正恩も同じである。特に今回の韓国の市民デモは、連邦制による統一後の朝鮮国内でああいう市民デモをやられたら、一気にルーマニアチャウシェスクへの反乱暴動に似た崩壊が起こると確信しているはずだ。

 だから、けっして北朝鮮指導部が連邦制統一に合意することは、決してありえない。

 ただ、日本国内の左翼と在日の親北朝鮮派が、「北朝鮮の利益は連邦制統一だ」と思い込んでいてくれることは、北朝鮮にとって、非常に都合がいい。

 なぜなら、連邦制統一に向けて韓国左派と在日左派がアプローチする行動は、すべて、北朝鮮への融和政策、援助政策、北朝鮮のテロを疑わない姿勢の強化だから、すべて北朝鮮には、得することばかりだ。

 

 したがって、韓国の左派も、在日の北朝鮮との統一を望む民族派も決して大望を達成する日は来ない。ただ、北朝鮮支配層にいいように、利用されるだけで、一生を終えるだけである。

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