映画 鬼郷ききょうとは何か
↑ 空想を実写化した映画の場面 ↑
しかし実際は三十名以上の元慰安婦の証言の中から、絵になりそうな部分だけを切り取って寄せ集めたり、証言にもないシーンを付け加えたりしているという反日映画である。
このウィキペディアの説明は的確とは言えない。
「この映画は、「姜日出(カン・イルチュル)さん(88)の実話を
モチーフに作られた映画だ。
姜日出さんは病気になったほかの少女たちと
一緒に生きたまま火の中に投げ込まれたが、
朝鮮独立軍により脱出、
絵で日本の蛮行を証言した。」という説明は間違い。
正解は、
この「絵」、実は心理カウンセリングの「思いのたけを吐き出す」主旨で怒りを絵に描いてみる、という心理療法で慰安婦のおばあさんが書いた、空想なのである。
この「空想」を映画化したから、当然、死後のえんま様の罰が現実化したみたいな地獄絵図になる。
ちなみに、
「その巨額の貯金や送金記録、ビルマなどでダイヤモンドを買った逸話からだ。彼女自身の証言集(『文玉珠 ビルマ戦線楯師団の「慰安婦」だった私』梨の木舎、九六年)には詳細が描かれている。しかし、映画ではその暮らしぶりは取り上げられず、彼女の証言で使われたのは、「軍人の軍票の使い方」のみだった。
また別のシーンでは、日本兵に集団暴行を受ける朝鮮人徴用兵と慰安婦となった妹が再会するところが描かれている。根拠は元慰安婦チェ・ミョンスンさんの証言だが、資料集によると彼女の兄は「広島の工場のような建物」で働いており、暴行を受けていたとの話は書かれていない。慰安婦が徴用工の兄と再会したという話に、兄が集団暴行を受けていたという話がいつの間にか加えられているのだ。
二つ目の質問の「二十万人説の根拠」については、再度広報担当者に催促したが回答を得られなかった。
映画では慰安所運営の証拠を無くすために、日本軍が何人もの少女たちを殺し、死体に火をつけるシーンとなるのだが、証言録では、日本軍は腸チフスに罹った女性たちを燃やすためにトラックに載せて運んでいたが、監視の目が緩んだ隙をついて慰安婦たちは皆逃げ出した、とある。衝撃のラストシーンは、証言録には存在していないのだ。また、映画では主人公ジョンミンは慰安所で共に過ごしていた朝鮮人の友達と二人で逃げ出すのだが、証言によると、一緒に逃げたのは日本人女性だった。
(韓国「慰安婦映画」大ヒットの病理 崔碩栄(ジャーナリスト) | 特集 - 文藝春秋WEBより )
カン・イルチュル元慰安婦は、国内外の各種慰安婦の行事や記者会見などに、ほぼもれなく登場しており、大衆によく知られている。
一言でいうと、カン・イルチュル元慰安婦は、「脱出を試みた慰安婦たちが、銃殺されて火で焼かれる事件」は目撃したことがないということだ。
併せて、近年のカン・イルチュル元慰安婦の証言は、18年前に比べると、最近は下記のように多少変わっているが、それでも「脱出しようとした慰安婦が銃殺された後、火で燃やされた」とは全くつながりがない。
2016年3月のプレスリリース
そして連れて行かれたのが中国東北地方牡丹江。そこでの出来事を慰安婦被害者の具体証言に基づいて映画はリアルに描かれている。途中からシクシクの声が増えて来て、終盤ではほとんどの人が泣いていたのではないか? お涙チョウダイのフィクションではなく、事実だからなおの事、感動的である一方、見るのもつらく、たいていの事は耐えれる私でも何度も目をつぶった。これから見る人のために、内容紹介はこれにとどめる。
極右たちは「反日映画」とか「事実ではない」などと騒ぎ立てるが、黙れ! この歴史的事実は国際的にも認定され、日本の天皇、首相ですら認めている事だ。
実は私の父は戦前、その牡丹江に日本人植民者として妻を連れて行って住んでいた。何度か「日本軍は中国でそれはひどい事をした。わしは見た」と言っていた。具体に言えないようなむごい事だったらしい。
こういうつらい現実を率直に認め、公式に謝罪し、再発を防ぐ努力をしていく事が戦後日本の真の繁栄につながるのだ。今後の上映日程はまだ不明だが、今回見逃した人は必ず行ってほしい。その際は大きめのハンカチが絶対いると思うので申し上げておこう。
なお、連れて行った若妻は、亡父がシベリア抑留されているうちに松花江という美しい川の近くにある日本人村で亡くなった。敗戦3年半後にシベリヤから引き上げた亡父が遅い結婚をして生まれたのが私だが、もし先妻のほうに生まれていたら、同じく中国の土になっているか、残留孤児として中国語を話す人になっていたかも知れない。
侵略・植民地支配したほうの民族も必ず大きな不幸に見舞われるのだ。
こういう本気で慰安婦、花のような乙女説,心理療法の空想絵画の実写版の映画をそのまんま信じる人もいるんですね、世の中には。
最後に、重大な事実。↓
「日本による植民地時代に日本軍に連行された韓国の慰安婦の物語を描いた映画「鬼郷」が、24日に公開されました。
映画「鬼郷」は、元慰安婦被害者のカン・イルチュル氏が美術心理治療のときに描いた「燃やされる処女たち」をモチーフに被害者らの証言や実話をもとに制作されたもので、1943年強制連行された14歳の少女、チョンミンの目からみた慰安婦被害者らの話を描いています。」KBSラジオ日本語版2016年2月24日
同作は慰安婦被害者の姜日出(カン・イルチュル)さんが心理療法を受けた際に描いた絵をモチーフに、被害者からの証言を基に製作された。
連合ニュース 2016.7.22
2002年、「ナヌムの家」でボランティア活動をしていたチョ・ジョンレ監督は、カン・イルチュルさんが心理療法の過程で描いた絵「焼かれる女の子たち」を見て、映画を作る決心をしたという。
映画『鬼郷』は、旧日本軍による慰安婦被害者カン・イルチュル(88)さんが美術心理治療中に描いた『燃やされる娘たち』をモチーフにし、被害者の証言を元に作られた映画。
驚くのは、「美術心理療法による治療の中で書いたもの」と明かしているにもかかわらず、観客は事実として受け取っていることだ。
「美術心理治療中に描く絵」が「リアルな記憶を描くもの」だと思っているのだろうか?無教養もはなはだしい。!
14年の出発点は、一枚の絵だった。大学時代(中央大演劇映画科)に国楽同好会でも活動していたチョ監督は、創作パンソリ唄者「パダクソリ」の専属鼓手(太鼓をたたく伴奏者)だった。パダクソリの一員として慰安婦被害ハルモニが住んでいる「ナヌムの家」を訪れ、公演と奉仕活動をした。そして、姜日出ハルモニが美術心理治療の過程で描いた「燃やされる乙女たち」という絵を2002年に見た。慰安婦として連れて行かれた少女たちが山中に掘られた穴で燃やされる様子を目撃した記憶、そこで死ぬ直前に突然戦闘が始まり、辛うじて脱出して、恐怖で真っ青になった表情で隠れている自分の姿を描いた絵だった。
ハンギョレ21
east-asian-peace.hatenablog.com