併合相手国、植民地国に対する賠償

彼等は「拉致問題に対して認識が薄い」というどころの話ではなく、拉致問題よりも国交正常化が優先されるべきだという考えを持っているのである。

 国交正常化をして、その過程で、日本に莫大な植民地賠償をさせたい、そして、中国のように日本の資本援助、技術援助をしてやれば、北朝鮮は発展するはずだし、彼等は善人だから、わかってくれて、拉致被害者を帰らせることになる・・・というのが、彼等の思惑にほかならない。

 しかし、植民地賠償というのは、ありえないのである。併合賠償は当然ありえない。

フランス、オランダ、英国はもちろん事、アメリカも植民地賠償をしたことがない。


 大江健三郎あたりは、罪障意識さえあれば、他国の賠償しない「植民地賠償」でも、ありうると思っているらしいが、ありえないのである。 

 

 いくら馬鹿な外務省でも、併合賠償、植民地賠償というのは、国際常識に無いという事くらいは知っている。韓国に日本が莫大な支援を続けてきた理由は、北朝鮮の脅威を前に、世界の貧困国だった韓国に十分な防衛能力を持たせる必要があったからだ。なにも、植民地に対する謝罪意識があったわけでもなんでもない。日韓協定に謝罪の意味はまったくないのである。

 

 韓国は、共産主義勢力の侵略によって、日本の残した遺産の多くを消失してしまって、最貧国に転落していた。それよりさらにさかのぼると、

 韓国、朝鮮は、合邦前から、極貧の借金踏み倒し地域で、日本は面倒を見続けて、敗戦を機に逆恨みされたまま、ただ北朝鮮対策のために、韓国をおだてる必要に迫られたのであり、協定に謝罪の意味はこめられることはなかった。


 また、それで正しかったのである。

 韓国に日本は貢献したことはあっても、貧困化を加速させたのは、韓国自身と共産主義勢力の要因が大部分だったが、朝鮮戦争後の韓国は、李承晩政権が、ひたすら反日を言い続けてきた。

  

 北朝鮮拉致被害者をかえさなければ、日本にとって常にトゲとして残り、北朝鮮への強い嫌悪は消える事はないし、仮に解決しても、かつて韓国に配慮しなければならなかったような配慮は無くなるのだから、いずれにしても、今後、日本が韓国・北朝鮮に技術移転、経済援助をする時代は永遠に過ぎ去った。

 わが日本人の中の、まじめで研究熱心な理科系の人々が優秀で、日進月歩、特許技術を開発し続けていることで、日米二国が世界で突出した巨額の特許収入保持国であることに感謝したい気分になる。

 TBS、テレ朝のテレビマンがなぜ、民主・社民・共産連立政権を待望するかというと、はっきりしていて、彼らが「原発即時廃止」「辺野古移設停止と普天間基地維持」

 を切望しているからだ。

 東洋諸国を旅行見聞したイギリスのカーソン卿は、日韓併合前の朝鮮について次のように記録している。

 「宮廷と後宮の神秘に包まれ、宦官、(性器を切り落とした執事)宰相、官吏、女官の密集した円環に囲まれて、陰謀に支配された空気によってほとんど無力にされた名のみの国王、浅薄きわまる仮面になれきった官職の所有者と官職を売買する者たちの階層制度。

 惰弱にして無意味な軍隊。枯渇した国家財政。質の悪い貨幣。貧困民衆。これらは改革されることなく、こうした衰弱した身体をかぎつけて、西欧の国々が、四方八方から、借款、利権、銀行、造幣所、工場の利益を朝鮮の利益を西洋に吸収しつくす処方箋を授ける指南の一群と朝鮮。

 これが、開国後、十年の朝鮮の姿である。

  カーソン卿の指摘した朝鮮王宮の腐敗は、朝鮮の、少数の富裕な商人や田舎に大きな土地を持つ、朝鮮の、土地所有者をのぞいては、国民大衆は極めて窮乏していた。 

 農村は崩壊に瀕し、やむことなき、朝鮮両藩支配による苛斂誅求と農民の間に鬱積していた王宮と両班に対する、憎しみ、うらみは動乱の前兆を感じさせていた。

 

 日露戦争における日本の勝利の後、朝鮮では急速に親日派としての開化政策支持が増えたが、日本が三国干渉に押されて、国際協調のために、譲歩するや、朝鮮の官僚たちは、日本は頼りにならぬ、とロシアに依存するようになった。

 結果、ロシア公使ウェーベルと閔妃(ミンぴ )は、次のように諒解事項を交わした。

 

1.王妃とミン一族は一体であり、ミン一族は、歴史的に日本とは相容れない関係にある。

2.韓日両国は海を隔てる関係にあるが、ロシアとは地続きであり、ロシアとの関係のほうが大韓帝国にとって、重要である。

3.ロシア国が強国で、弱小日本とは、比較しえないことは、遼東還付が生きた証拠である。

ロシアは、大韓帝国の独立を害せず、内政に干渉せず、ロシア自身、君主国であるゆえに、韓国としては、ロシアに保護を求めることとする。

 日本に輸出するものはドラマ、キムチ、スマホくらいしかない韓国は、核

保有国の中国には、売れる物がある。李氏朝鮮時代から行動洋式は変わらない。

 このとき、閔妃(ミンぴ )は、日本は韓国と両立しないから、たとえいくばくかの領土を他国に割いて譲歩するとしても、日本人にだけには復讐しなければならぬ、と言ったと伝えられる。

 まあ、そうでもあろう。問題は、こういう自国民を苦しめておきながら、そのことにはテンとして恥じることなく、ひたすら、隣国に対する競争意識むき出しに、ロシアに頼ろうがどうしようが、どうしても、日本に一泡吹かせたいとする、朝鮮・韓国支配層伝統の思考様式に気づかず、ひたすら、配慮し続け、また、戦後も友好関係がありうるものとしてきた日本人も日本人なのである。

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