日本共産党ホームページ「党紹介」のウソ八百
日本共産党のホームページに「党紹介」という項目があり、そこに
「日本共産党は、侵略戦争に反対をつらぬいた唯一の政党じゃ。そして天皇絶対の世の中で、堂々と国民主権をかかげたのじゃ。こうした主張のために「治安維持法」で大弾圧をうけることになった。」と書いてあるが、まったくのウソである。
証拠をお見せしょう。
徳田球一全集の目次には、「天皇制の打倒」「官僚制の打破」「財閥の解体」の文字はあるが、「国民主権」「侵略戦争反対」は無い。そんなに大事なら、、「天皇制の打倒」「官僚制の打破」「財閥の解体」の他に「国民主権」「侵略戦争反対」がキーワードとして掲げられないということはないだろう。
徳田球一全集第二巻418ページに次のように書いてある。
1931年昭和6年9月19日、徳田球一は東京地方裁判所の法廷に立って、次のように述べたと、椎野悦郎という人が書いている。
「自国政府の敗北。帝国主義戦争を内乱へとというスローガンを叫ぶだけではなく、みずから、赤軍を建設して、政権奪取の革命戦に参加する」と。
「これでは、戦争をやめてください」ではなく、「負けてしまえ」ではないか。
また。「ゲリラ闘争して、政権を奪ってやるから、覚えておけ」だろう。
こういう危ない党だから、治安維持法で逮捕された。「侵略戦争に反対をつらぬいた唯一の政党じゃ。そして天皇絶対の世の中で、堂々と国民主権をかかげたのじゃ。こうした主張のため」ではない。赤軍を建設して、政権奪取の革命戦に参加する、と言っていたからである。
つまり、ウソなのである。
戦後の日本人に受けのよさそうなウソを言っているだけのことである。
詐欺師の手口そのものである。
ソ連、中国の干渉をはねのけてきたのが、共産党なのか、検証してみよう。
まず、侵略戦争に反対したというのは、実際には、戦争をしている自国の政府が敗北することを願って、その敗北に際して、赤軍を作って、敗北した政府に成り代わって権力を握る、と言っているだけで、戦争をするな、と言っているわけでは無いと言う事だ。
国民主権をかかげたのか。
これ、なんのことはない、国民主権を掲げたのではなく、「天皇を追放する」ということを「国民主権」と言い換えたのである。
これは、天皇を象徴天皇にして、国民主権にする、と言うのとは違う。日本共産党は、「天皇を追放する」「皇室を廃止する」と言っていたのである。
徳田球一全集第二巻421ページにちゃんと書いてある。
ではなぜ、こういうごまかし、ウソを日本共産党はホームページに書くのかというと、
「天皇を追放する」「皇室を廃止する」と書くと、支持されるかどうか、自信がないからである。ちょうど、古くてまずい肉をその通りに言うと売れないから、さっき仕入れた(古い)肉とウソをいうようなものだ。
平和を追求するというと、戦争反対みたいだが、実際にはそうではない。
資本主義国家が戦争をしたら、敗北を願って、そして敗北後に、革命軍を率いて、資本主義政府を倒せば、それ以後は戦争がなくなる、という意味で、資本主義世界のままで絶対平和を維持するという意味ではない。
だから、武力を放棄すれば戦争がなくなると言っているのではなく、武力がなければ敗北するから、都合がいいという意味なのである。
これを勘違いして、武力がないのが積極的平和主義と言ったのが、吉永小百合という有名な女優。
そんなわけないでしょう、だって、共産主義の理論は、資本主義国家は戦争を求めるから、資本主義国家じゃなくなるようにしないと、平和を確立できない、と言っているのだから。
だから、武力放棄とは、戦争で、負けるように仕向けて、負けたら、政権を取っちゃう、その準備という意味。今のままで平和がいい、という意味の平和主義ではない。
実は、日本共産党は、ソ連からは「ソ連の手先になれ」、中国の毛沢東派からは「中国と同じ方法で革命をおこせ」など、不当な干渉をうけたことがあるのじゃよ。それをはねのけてきたのが日本共産党じゃ。
結局、旧ソ連の横暴とは30年にわたって対決しておった。ソ連が崩壊したときに「歴史の進歩を妨げてきた巨悪が崩壊した」「もろ手を挙げて歓迎する」と、声明を発表したんじゃよ。
これもまるっきりのウソである。