2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

人間の多様性と寛容について

人間の多様性とは、数学に没頭する者もいれば、スポーツ、旅、昆虫に没頭する者もいるという事であって、弱者・被侮蔑者が堂々と容認されるようになるという意味ではない。自由の擁護は格差を伴うのである。 何者にも干渉しないことが「寛容」なので、「融和…

ルソーの「人間不平等起源論」と「反自由」

結果平等を目指すルソー以来の左翼思想(北一輝の純正社会主義もそれ)は「反自由」に帰着する。 なぜなら、結果平等を達成するには、権力によって、遺伝・脂質・努力好き・趣味嗜好・親から与えられる恩恵などを剥奪することなしに、実現することは不可能だ…

慰安婦問題 何がどう影響を与えたか。

1970年8月14日付ソウル新聞に「1943年から1945年まで、挺身隊に動員された韓日二つの国の女性は全部で20万人。そのうち、韓国女性は5万人から7万人」(慰安婦とは書いておらず、工場動員のつもりだったのか、慰安婦のつもりだったのか、…

大英帝国のロイド・ジョージと河上肇

日本の共産主義者の祖と言ってもいい河上肇は、大英帝国のロイド・ジョージを称賛してやまなかった。 苦学力行、不撓不屈であり、」貧困庶民の味方であった所以を河上肇は「貧乏物語」の中で縷々説明している。 しかし、奇妙なことにわれわれは気づく。 日本…

河上肇「貧乏物語」の内容とは

貧乏の存在とその痛苦は、個人の側の克己と工夫、そして国富。この二つながらそろわなければ達成できぬ事柄である。 河上肇は、この個人の側の克己、工夫、勉励をまったく無視する論を主張していた。 国家による給食を奨励するなら、ギャンブルを禁止すべき…

日本左翼の元祖、河上肇の発想

現代日本左翼の元祖にあたる京都大学の河上肇(マルクス本訳者で日本共産党員)は、「富者は自動車に乗るな。自動車は救急車のために作れば足りる」 「酒は造るな。酒など造るから、飢える人にコメが回らない」と当時のベストセラー「貧乏物語」に書いた。

譲位と退位  マスコミの態度

皇后陛下のお言葉には「譲位」という文字は何度も使われているが、政府公式文書にはまったく記載されていない。また、菅官房長官は、「担当国務大臣」なのだが、「譲位」ではなく、「退位」という、と明言している。産経新聞は勝手に「譲位」と言う前に、政…

自由社会の自由とはなにか 河上肇とマンデビル

近衛文麿の師であり、日本左翼の原点でもある河上肇は、「貧乏物語」で、明確にマンデビルの「蜂の寓話」(私益が公益になる」を否定し、個人主義を否定し、「合同主義」「国家主義」「計画経済」を主張した。「散歩番組」「ナゼそこに日本人」が示すように…

高麗とはなにか。

返信先: @m_urokoさん、@hinatanococoさん 高麗は、半島人が高句麗に新羅時代の歴史的存在に事大してつけられた名前であろう。 フィリピンがスペインのフェリペ2世に由来するように。 もちろん、フィリピンは元来、スペインに征服されただけで、スペインが…

河上肇「貧乏物語」について

河上肇「貧乏物語」には、貧困根絶について、 「富者の奢侈を廃止すること」 「生産手段を国有化すること」のふたつが挙げられている。 富者の奢侈があればこそ、たとえば航空交通は発達しただろうことを河上肇は考えない。 国有化、すなわち計画経済の矛盾…